生成AIを活用した社労士の集客方法は?顧問先を増やす施策の選び方と事例

社労士の集客、顧問先を増やす方法。紹介・提携からWeb活用まで

顧問先を増やしたいものの、日々の相談や手続き対応に追われ、集客まで手が回らない社労士の方もいるでしょう。生成AIを活用すると、記事やセミナー資料の下書き、アクセスデータの整理などにかかる負担を減らせます。

ただし、集客方法は事務所によって向き不向きがあります。紹介・提携、セミナー、SEOなどのなかから、得意分野や集客に使える時間・予算に合う方法を選ぶことも大切です。

この記事では、社労士の主な集客方法と選び方、生成AIを使ったメディア運営やデータ分析の進め方を解説します。

藤岡 充輝

この記事の監修者

藤岡 充輝

合同会社efu 代表

営業・マーケティング・事業開発の領域で約10年の経験を持ち、企業の事業成長を支援。2021年に合同会社efuを設立し、経営・事業課題の整理から、マーケティング戦略・KPI設計、集客・営業プロセスの構築までを手がける。SEO・広告・CRM・セールスを横断し、戦略策定にとどまらず、施策の実行・改善まで一貫して支援する。

現在は、生成AIを活用したマーケティングの高度化や業務設計、企業のAI導入支援にも注力。一般社団法人日本AI導入支援協会の代表理事も務める。

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目次

社労士が法人の顧問先を増やす集客方法

社労士の集客方法を、顧問先・税理士からの紹介、経営者団体・交流会、セミナー・勉強会など人とのつながりで知ってもらう方法と、SEO・MEO、Web広告、SNS・動画、紹介サイトなど検索・発信で見つけてもらう方法に分けた図

顧問契約を検討中の企業に会いたいのか、困ったときの相談先として知ってもらいたいのかで、使う集客方法は変わります。紹介・提携などの人とのつながりを生かす方法から、検索や広告で新しい企業に見つけてもらう方法まで、法人の顧問先を増やすための主な経路を紹介します。

顧問先からの紹介や、税理士・金融機関などとの提携

顧問先からの紹介を増やすには、日頃の相談対応に加え、どのような企業の支援を得意としているかを伝えておくことが大切です。紹介を頼む際も「社労士を探している会社があれば」だけで終えず、対応できる業種・企業規模・労務課題を具体的に共有しましょう。相手が知り合いの経営者に説明しやすくなります。

税理士や金融機関など、企業と日常的に接している相手との提携も検討できます。税務や資金の相談の中で労務の課題が出たときに、自事務所を相談先として思い出してもらうためです。得意業務を伝えるだけでなく、紹介された相談への対応や、各専門家の担当範囲もすり合わせておきます。

紹介には、紹介者自身の信用も関わります。紹介先への対応がどう進んだかを、共有してよい範囲で報告するなど、安心して次も紹介してもらえる関係を保ちましょう。

経営者団体・交流会を通じた地域の企業との関係づくり

商工会議所や経営者団体の集まりでは、地域の企業が何に困っているかを、経営者から直接聞けます。対面での相談を重視する企業を支援したい事務所なら、地域で顔を知ってもらう機会として活用できます。

名刺を渡したその場で顧問契約を勧めるより、従業員を雇う際の不安や労務管理の負担など、相手が話している課題を聞くことから始めましょう。すぐに依頼がなくても、後日困ったときに相談できる人として思い出してもらうことが狙いです。

交流会への参加には時間がかかります。参加人数の多さより、支援したい業種や規模の企業が参加しているか、継続して会える機会があるかを見て、参加先を絞ることが重要です。

経営者・人事担当者に向けたセミナー・勉強会

セミナーや勉強会では、経営者・人事担当者に、相談する前から社労士の説明や考え方に触れてもらえます。事務所の得意分野に合わせ、企業が自社の労務管理を見直すきっかけになるテーマを選びましょう。

内容は制度の説明だけでなく、企業が何を確認し、どこから対応を進めるかまで扱います。解説を聞いても自社での対応を判断できない人には、個別相談を案内できます。その企業が実際に困っていることを聞けば、必要な支援を提案しやすくなります。

自事務所だけで参加者を集めるのが難しい場合は、税理士や経営者団体との共催も候補になります。会場で開催するほか、対応エリアや参加者の都合に合わせてオンラインセミナーを開く方法もあります。

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SEO・MEOによる、社労士を探す企業からの集客

SEOでは、顧問契約や業務の依頼先を探す企業に、サービスページを検索結果から見つけてもらうことを狙います。対応する業務やエリアに合うキーワードを調べ、実際の検索結果も確認して、対策するページを決めましょう。労務情報の記事を増やすだけでなく、依頼を検討する企業にサービスページを届ける視点が必要です。

記事を作る場合は、企業側が抱える課題を扱うことが大切です。法律や制度の解説には、労働者個人からのアクセスも集まります。法人の顧問先を増やす目的なら、企業の担当者が知りたい内容と、自事務所の支援業務との関係を考えてテーマを選びます。

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MEOは、Googleマップなどの地域検索で事務所を見つけてもらうための対策です。Googleビジネスプロフィールに所在地・営業時間・連絡先・Webサイトなどの正しい情報を掲載します。地域の社労士を探す企業に向けた入口として整えておきましょう。

Web広告による、依頼先を探す企業へのアプローチ

Web広告の中でも検索広告は、社労士への依頼を検討している人の検索に合わせて広告を表示できます。自事務所が受けたい業務や対応エリアに絞って配信し、広告からは、その依頼について説明したページへ案内します。

たとえば、顧問契約の相談を増やしたいのに、広告のリンク先が事務所の沿革や代表挨拶ばかりでは、依頼内容を判断しにくくなります。相談できる業務、料金、支援実績などを確認できるページを用意しましょう。資格取得や採用応募など、依頼につながらないキーワードで広告が表示されていないかも確認します。

広告費をかける以上、問い合わせの件数だけでなく、受けたい業務の相談が来ているかを見ることが重要です。個人からの相談や対応できない業務の問い合わせが多ければ、キーワードや広告文、リンク先の説明を見直します。

SNS・動画による、労務の専門性や人柄の発信

SNSや動画では、経営者・人事担当者が日々の業務で迷うことを取り上げ、社労士としてどう考えるかを伝えます。個別の相談内容をそのまま公開せず、共通する論点として整理すれば、実務で得た知見を発信に生かせます。

動画なら、説明のわかりやすさや話し方から、相談するときの雰囲気も伝わります。担当する社労士の顔や考え方がわかる発信は、事務所を比較する企業が相談先を判断する材料にもなります。

再生数やフォロワー数を増やすために、労働者個人に向けた話題ばかり扱うと、法人の顧問依頼から離れてしまいます。企業側の相談に対応できることが伝わる発信を続け、関心を持った人がセミナーやサービスの案内も確認できるようにしておきましょう。

紹介サイト・マッチングサービスを通じた相談の獲得

顧問社労士の紹介サイトやマッチングサービスでは、依頼先を探している企業から、相談や見積もり依頼を受けられます。紹介者や自社サイトからの流入がまだ少ない事務所でも、新たな相談を受ける経路として検討できます。

複数の事務所を比較される場面では、料金だけを示すと差が伝わりにくくなります。相談内容に対応した経験、顧問料に含まれる業務、連絡方法や相談対応の体制まで説明し、企業が比較できるようにしましょう。

登録前には、どのような依頼を扱っているかに加え、紹介料・成約時の費用などの条件も確認します。単発業務の相談が中心なのか、継続的な顧問依頼を受けられるのかも、自事務所の集客に合うかを判断する材料です。

社労士事務所に合う集客方法を選ぶポイント

増やしたい依頼、事務所の強み、続けられる時間・予算の3つから主力にする集客方法を決めることを示した図

社労士事務所では、顧問先への対応と集客を同じ人が担うこともあります。新しい契約を増やした後も集客を続けるには、受けたい依頼を絞り、その獲得に時間と予算を集中させることが大切です。

どの業種・規模の企業から、何の依頼を増やしたいか

増やしたい顧問先を決める際は、業種や従業員数に加え、何を社労士に任せたい企業なのかまで考えます。給与計算や手続きの代行を求める企業と、社内の人事担当者が専門的な判断を相談したい企業では、依頼の理由が違うためです。

特定の業種に支援経験があるなら、その業界の企業が集まる団体とのつながりや、業界特有の労務課題を扱うセミナーを検討できます。すでに委託先を探している企業を集めたいなら、依頼内容に合ったキーワードでのSEOや検索広告が候補になります。

対象とする企業の規模も、受けたい業務と合わせて考えましょう。給与計算まで引き受ける場合と、社内の担当者から相談を受ける場合では、自事務所に必要な体制が異なります。得意な業務を無理なく提供できる企業に向けて、集客することが重要です。

紹介・登壇・情報発信のうち、何に強みがあるか

これまで顧問先を獲得できた理由を振り返ると、自事務所の強みを見つけやすくなります。税理士などからの紹介が続いているなら、紹介元との関係や、どのような業務を頼まれているかを確認します。セミナーや記事から相談を受けているなら、どのテーマがきっかけになったかを振り返りましょう。

労務の専門性は、資格名や経歴だけで伝わるとは限りません。企業が実際に困る場面を説明し、対応の考え方まで話せるテーマがあれば、登壇や情報発信に生かせます。人と会って相談を聞く方が得意なら、紹介先との面談や経営者団体での交流を優先する選択もあります。

開業直後などで集客実績が少ない場合は、これまで担当した業務や、経営者・人事担当者とのつながりから候補を選びます。得意そうだという感覚だけで固定せず、実際に企業からどのような相談を受けたかを見て、力を入れる方法を判断していきましょう。

使える時間と予算で、どの方法なら続けられるか

集客に使える予算は、広告費や制作費だけでなく、事務所内で使う時間も含めて考えます。SNSを自分で更新する場合も、テーマを考え、内容を確認し、投稿する作業は必要です。セミナーなら資料作成、告知、開催後の相談対応まで見込んでおきましょう。

給与計算や手続きの締切が重なる時期にも、どこまで続けられるかを確認します。代表が毎回ゼロから記事や資料を作る体制では難しければ、制作の一部を外注し、自分は実務上の判断や内容確認に集中する方法があります。

広告や外注に使う金額は、顧問料の売上だけを基準にせず、契約後の給与計算・手続き・相談対応にかかる費用を差し引いて考えます。集客と受注後の業務を無理なく回せる範囲で、主力にする方法を決めましょう。

社労士の集客を顧問契約につなげるためのポイント

発信や事例で知ってもらい、初回相談で今回だけで完結する業務と継続して支える業務を分け、継続して支える業務を顧問契約として提案する流れ

顧問契約を結ぶ企業は、目の前の相談に答えてもらえるかに加え、今後の労務管理を継続して任せられるかも判断します。集客の段階から、対応する業務と支援の進め方を伝え、初回相談で自社に合うかを確かめてもらいましょう。

企業の経営者・人事担当者に向けて情報を発信する

経営者や人事担当者に向けた発信では、制度の説明に加え、会社として何を確認し、どう対応を進めるかを示します。たとえば従業員から休職の相談を受けた場面なら、会社が確認する情報や社内で整理する事項を扱います。制度を利用したい本人に向けた解説とは、必要な情報が異なります。

記事やセミナーの案内には、誰の、どのような判断を助ける内容なのかを明記しましょう。経営者向けであれば人を雇う際の労務管理、人事担当者向けであれば日々の運用で迷う点など、読者が自分の業務と結びつけて読める内容にします。

相談の案内も「お悩みをご相談ください」だけでなく、「企業の人事労務に関するご相談」など、対象と内容がわかる表現にします。企業の担当者が、自社の抱える課題を相談できる事務所だと判断できることが大切です。

得意な業種・労務課題を、支援事例とともに伝える

得意分野を伝えるときは、「特定の業界に強い」「労務相談が得意」と書く理由を、実際に行った支援で説明します。支援先の業種・規模、依頼前の課題、社労士が担当した業務、支援後に変わったことをそろえると、似た状況の企業が相談を検討する材料になります。

給与計算の代行であれば、依頼後も企業に残る作業と、事務所が引き受けた作業を示すと、委託後の分担を想像しやすくなります。相談顧問であれば、経営者や担当者がどのような判断を相談できたのかを伝えましょう。

お客様の声は、なぜ依頼したのか、相談への対応や説明がどう役立ったかを、本人の言葉で紹介します。社名や相談内容は公開できる範囲で扱い、実際に確認できる成果を掲載することが重要です。

初回相談で、継続して支援すべき課題を確認する

初回相談では、今起きている問題と、その対応を普段誰が担っているかを確認します。経営者が判断に迷っているのか、人事担当者が処理に追われているのかで、必要な支援は変わるためです。相談されたことに答えながら、社内で繰り返し負担になっている業務も聞いていきましょう。

そのうえで、今回だけの支援で完結する業務と、継続的に相談や対応が必要な業務を分けて提案します。顧問契約を案内する場合は、「いつでも相談できます」だけでなく、誰が、どの業務を、どこまで支えるかをその企業に合わせて説明することが大切です。

相談の最後には、追加で確認する資料、事務所から提案を出す時期、社内で契約を検討する人などを確認します。相談を聞いたまま終わらず、次に何をするかを双方で共有しておきましょう。

社労士の集客にAIを活用する方法

記事や資料の下書き、重複や不足の洗い出し、データの集計は生成AIに任せ、テーマの判断、内容の確認、事実と推測の見極めは社労士が担う役割分担の図

日々の相談で得た知識があっても、それを文章や資料にまとめる時間が取れなければ、新しい企業には届きません。生成AIは、その知識を記事やセミナー資料に整理したり、発信後の反応を分析したりする作業に活用できます。制作や集計の負担を減らし、社労士自身はテーマの判断や内容の確認に時間を使えるようにします。

記事・SNS・セミナー資料の作成を効率化する

生成AIには、公開できる解説メモや自分が登壇したセミナー資料を渡し、読者・目的・伝えたい要点を指定して下書きを作らせます。相談記録を材料にする場合は、会社名・個人名などの非公開情報を除き、企業に共通する悩みと、自分が伝えたい考え方を整理しましょう。

たとえば、セミナーで説明した内容からブログ記事の見出し案を作り、その構成を確認してから本文を書かせることができます。完成した記事をもとに、SNSの紹介文や次回セミナーの告知文を作れば、同じ内容を各媒体へ展開する手間を減らせます。

AIへの指示では、「経営者向けに、専門用語を補足する」「資料にない事例や数値は足さない」など、読者と守ってほしい条件を具体的に伝えます。できあがった文章に社労士自身の判断や実務の補足を加え、内容を確認してから公開しましょう。

AIを活用して、労務情報を発信するメディアを運営する

生成AIは、自事務所のサイトで労務情報を発信するメディアを運営する際も、企画・執筆・更新に活用できます。企業が労務の課題を調べる段階から記事を読んでもらい、事務所の専門性を知ってもらうことが狙いです。

企画では、実際に受ける相談の論点、セミナー参加者からの質問、自事務所が得意とする業務をAIに渡し、記事候補を整理します。そのうえで、狙うキーワードの検索結果を確認し、自事務所の経験で具体的に答えられるテーマを選びましょう。

公開後は、記事一覧と本文をAIに渡して、似た内容の重複や、説明が不足しているテーマを洗い出す使い方もできます。制度の変更があった場合は、厚生労働省などの最新資料と既存記事を照らし合わせ、修正候補を挙げさせると、更新作業を進めやすくなります。修正の要否や内容の正確性は、社労士が確認します。

記事からは、そのテーマに関心のある企業向けのセミナーや相談窓口を案内します。AIで執筆と更新の負担を抑えつつ、社労士の経験に基づく記事を蓄積し、企業が事務所を知る入口を増やしていきましょう。

アクセス・問い合わせデータを整理し、集客の改善点を見つける

Search ConsoleやGA4のデータをCSVなどで出力し、ファイル分析に対応した生成AIに渡すと、ページ別・期間別の違いを整理できます。問い合わせについても、企業の業種や相談内容、事務所を知ったきっかけを個人情報を含めずに集計し、どのような依頼が増えているかを確認します。

たとえば、検索からの流入はあるのに申し込みが少ないページを調べたい場合は、ページごとの流入データと、計測できている申し込みのデータを使って候補を絞ります。AIには数値の変化をまとめさせ、記事が企業向けの内容になっているか、案内するサービスやセミナーが読者の悩みに合っているかを人が確かめます。

依頼するときは、対象期間、項目の意味、集計してほしい内容を伝え、出力された数字を元データと照合しましょう。確認できた事実と推測を分けて出力するよう指示すると、見直すべきページや発信テーマを判断しやすくなります。

【関連記事】AIで自作するマーケティングダッシュボードの作り方、広告・GA4・Search Consoleを連携する4つの手順

社労士事務所の集客事例

協業先と連携して顧問先の開拓に取り組む事例を紹介します。引用元に生成AIの活用の記載はなく、ここでは集客方法の選び方を取り上げます。

社会保険労務士法人サトーの協業による顧問先開拓

船井総合研究所が2021年に公開した事例では、社会保険労務士法人サトーが、業務ソフト会社のOBCやそのパートナーと協業し、労務相談の顧問先を開拓する取り組みが紹介されています。

給与計算や社会保険手続きを社内で進めたい企業に対し、システムの導入・運用を協業先とともに支援。その過程で把握した人事労務の課題について、継続的な相談を受ける機会を作っています。(出典:船井総合研究所の協業事例)

この取り組みは、業務のデジタル化を進めたい企業への支援を入口に、労務相談につなげる集客方法として参考になります。自事務所の得意分野と関係の深いサービスを提供する企業との連携も、顧問先を増やす選択肢として検討できます。

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運営者情報

合同会社efu(efu, LLC)
法人番号:5010003034766(国税庁)
設立:2021年4月
代表社員:藤岡充輝
事業内容:SEO対策・広告運用 / CRM設計 / セールス支援 / 生成AIを活用した業務自動化 / Webメディアの企画・運営
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス2階

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